主な業務は5つ
人事の仕事の主な業務としては、
- 採用
- 研修制度
- 人員配置
- 勤怠記録
- 保険加入手続き
などがあります。
採用
まずもっとも業務として重要性が高いのは①の採用についてで、毎年採用される新卒の学生への募集や広報活動を行ったり、就職セミナーに参加して講習を行ったり、直接学生からの質問などを受け付ける担当業務を行います。
現在の就職難においては人事の仕事は買い手市場で苦労がないかのように思われがちですが、実際には就職先が少なくなるほど、優秀な人材は厳しい目で就職先を厳選していくことになるので、採用を行う企業側もかなり本腰を入れて採用対策をしていかなくてはいけません。
大企業における平均的な新卒一人あたりの採用コストはだいたい200万円程度とも言われており、それだけにできるだけ企業が求める人材を見極める目が大切になります。
そのためにも、まずは人事担当者が新卒の学生からの信頼を得やすいような体制を整えるとともに、自社の雰囲気や求めるものを適切に提示をして、そこから適正に合った人材が来やすい環境をととのえていきます。
参考サイト:人事、労務とは?(人材バンクネット)
研修制度
次に②の研修制度ですが、これは新卒として採用された入社間もない人員について特に重要な役割をします。
いくら優秀な成績の人材であっても、新卒である以上は企業という組織内で勤務をしたことがないビジネスマンとしては白紙の人材です。
その人の優秀さを引き出しつつ、以後自主的に動いていくことができる人材を育成していくためには、若い時期にきちんとしたビジネスの基本を教えていくことが求められます。
5~6月には新卒で入社した人材のうちの数割はすでに退社を希望するという風潮もだいぶ多くの企業であるため、それを防ぐということも重要な役目になってきます。
人員配置・勤怠記録
③の人員配置や④の勤怠記録は、企業内で働く全ての従業員に対して、就業環境を整えるために行う活動です。
どうしてもその部署内での仕事になじめないという人材や、入社時の期待に対してうまく能力を発揮していない人材などがいないかを調べたりして、その原因を探るとともに適切な人材配置とはどのようなものかを常に考えていきます。
勤怠記録はそのような人材のミスマッチを発見するための重要な資料となるもので、過剰な残業時間がないかや、一部の社員にのみ負担のかかるような業務内容とされていないかといったことを、勤怠の記録を見ながら判断をしていきます。
保険加入手続き
最後の⑤保険加入手続きについては、労務としての業務に含まれるものですが、人事の仕事とも密接な関係があるため、人事の部署内で業務を行うこともあります。