人と関わる人事の仕事に向いているのは?
人事の仕事は、さまざまな意味で人と関わることの多い仕事です。
人を各部署にアサインする、入社の管理を行うなど、社員の社内での人生を左右するといっても過言ではありません。
そんな企業で重要な役割を果たす人事の仕事には、どんなタイプの人が向いているのでしょうか。
何よりも一番大切なのは、「一人ひとりの社員を大切に思える人」だといわれています。
人事の仕事は、社員の人事異動などで人事権を用いて人を動かすという仕事に携わらなければなりません。
このときに、一人ひとりの適性を加味し、その人の将来を考えた人事ができる人と、ただ人をコマとしか考えない人では、やはり仕事の質に差が出てしまいます。
この人はこんな能力が優れている、この人の経験はこの部署で役立ちそうだ、など最善を尽くして社員の人事を考えることができる人は、やはり人事担当として素晴らしい仕事をしています。
次に、人事権の責任の重さをきちんと理解できる人、できている人も、人事担当に向いているといえるでしょう。
これは人を大切にできることと重複する面もありますが、自分の人事が社員の会社員人生を左右する可能性があること、会社の繁栄にも大きく関わってくることを理解できていないと、自分が権力を持っていると勘違いしてしまうこともありえます。
自分は重要な仕事を任されているけれど、それを勘違いしてはいけない、という意識を持っている人は、人事担当としてよい仕事ができると思います。
そのほか、口が堅いことや前向きな人、自分をしっかり持っていることも重要です。
口が堅いのは当然のこととして、人事担当は精神的に負担の大きい仕事でもあるので、物事をマイナスに考えすぎず、前向きであること、自分を持っていて流されない人のほうが向いているようです。
人事担当に向いていない人はどんな人?
逆に人事に向いていない人というと、どんな人が当てはまるでしょう。
まず、現場を理解しようとしないままただ人事の仕事がしたいという人は、人事担当に向いているとはいえません。
現場でどんな仕事が行われているかが分からなければ、社員の適性を加味した上でベストなアサインができないからです。
人事担当というと重要で立派な仕事だという印象を持っていて、なんとなくイメージでやりたがる人も多いようですが、そういった人が人事に入っても、よい仕事ができない場合が多いのだとか。
そのほか、人事担当はまれに社員からクレーム的な意見を受けることもあるため、メンタルの弱い人には向いていません。
我こそはと思う人は、これらの内容を自分と当てはめてみて、自分は人事に向いているかチェックしてみてはいかがでしょう。