手続き業務が何かと重なる月
慌ただしい株主総会が6月末に終わったら、今度は何かと手続き作業の多い7月がやってきます。
7月には半期分の申請書類が非常に多く重なってくるため、もれなくきちんと手続きをしていかなければいけません。
また本格的な夏を前に、企業として暑さ対策など環境整備をきちんと整えていかなければならないため、何かと総務部には忙しい業務が回されてくることもよくあります。
急激な気候の変化のために気分や体力が消耗しがちであり、ミスの発生も増える傾向のあるのもこの7月であるため、気持ちを引き締め直すとともにもれなく業務を行うためのチェック体制もきちんと機能させていくことを心がけましょう。
なお7月は1日からの一週間は「全国安全週間」として位置づけられているため、社内での業務や移動中などに大きな事故や怪我が起こらないように社内に強く呼びかけていくということも重要になります。
7月の法定・労務・社会保険業務
7月中に行わなくてはならない法定業務としては、まず労働保険の年度更新・申告・納付のための作業があります。
労働保険以外にも健康保険・厚生年金保険の算定基礎届の提出をしなくてはいけないこととなっています。
他にも源泉所得税の納期の特例による納付や、固定資産税の第2期分の納付があります。
さらに高齢者雇用状況の報告書や障害者雇用状況報告書、外国人雇用状況報告書の提出をするきまりです。
あとは所得税の予定納税額の減額申請をしたり、高卒者を新卒で雇用したい場合にはその求人票の提出をしたりします。
細かい提出事項が何かと重なってくる時期であるので、どの申請書や報告書がいつまでになっているかということをきちんとスケジュール管理してうっかり漏れがないように注意をしていきたいところです。
夏を前にした業務もたくさんあります
他にも7月は社外的な活動業務も幾つか発生してきます。
まず12月の寒中見舞いに並んで重要である暑中見舞いの送付です。
最近は企業同士で暑中見舞いを交換するという風習も少なくなってきましたが、継続的に送付をしている相手に対しては忘れずに送付をするようにしていきたいところです。
一般顧客に対してのご挨拶として送付する業種の場合においても忘れずに行うようにしましょう。
暑中見舞いと同じく最近はあまり行われなくなってきたこととしてお中元の贈答というものがあります。
企業としてのお中元は取引先におけるキーパーソンへのご挨拶としてまだまだ機能をしている側面が強いので、マナーを守って適切な品物を送るようにしていきたいところです。
ちなみにお中元は関東と関西とで一般的に送るのが適切とされる時期が異なっていたりするため、そうした細かい部分にもしっかりと配慮をしていくようにします。